2024/01/06 09:00

私たちの上履きづくりは生地の裁断から始まり、アッパーという生地部分の縫製を行っています。

学校で子どもたちがどんな履き方をしても受け止められるよう、丁寧に縫製しています。
負荷のかかりやすい箇所は縫製をより行うことでしっかりと補強しています。

・裁断


あらかじめ荒裁ちした生地と抜き型を、ポンスと呼ばれる油圧裁断機にセットします。
ボタンを押すと「ガシャン」とポンス上部が降りてきて、抜き型の刃で生地が型抜きされます。

・判押し


裁断した生地にサイズ表記とロット番号を専用のスタンプ台を使って全て手作業で判押ししていきます。
サイズは15センチから30センチまで0.5センチ刻みの為、全部で31サイズご用意しています。


・甲バイアス掛け


履き口を「ラッパ」と呼ばれるパーツを使い、バイアステープが外れないようカタチに合わせて縫い上げます。
曲線に合わせて「コツコツ」と聞こえる一定のリズムは心地良い音を奏でます。


・甲ゴム付け


「アッパー」をゲージにセットして、スイッチを踏むと自動で縫製されます。
自動で縫うとは言え、セットする場所が1mm違うだけで針が落ちてしまったり、きれいなミシン目にならないので人の手は必要です。

・甲ゴム・爪先補強


歩いたり走ったりして負荷がかかる、足の甲を覆うゴムや爪先部分の補強をします。
針とパーツを見ながら、縫いしろ1mmで縫います。

・千鳥縫い


「千鳥ミシン」と呼ばれるミシンで、かかとのアーチを作ります。
生地と生地が重なるとアーチがなくなり、シューズが脱げてしまいます。

・摘み縫い


かかとのアーチを作った後は負担のかかる箇所に補強を行います。
テープを折り、縫いしろ1mmで縫います。
見えない裏側のテープが外れないよう、長年の勘で縫い上げます。

・月形バイアス掛け


かかとにカウンターを付けます。
カタチに合わせて縫うことで、欠けのない半月型の2本のアーチが出来上がります。



いつでも全ての縫製工程をご覧いただけます。
縫製体験もできますのでお気軽にお立ち寄りください。